大きい数

私の高校時代、パソコンの メモリー とか データ の容量を表す単位はKB:キロバイト が普通でした。キロはギリシャ語の 1,000 です。通常は kg みたいに小文字ですが、コンピュータの世界では K は2の10乗(=1,024)倍ということでわざわざ大文字で書いて区別してる所に、 それっぽさを感じたもんです。だからマイコン・フリークの中には「キロバイト」じゃなくて 「ケービー」って言う人もいて、それをかっこよく思ったもんでした。

やがて単位は MB:メガバイト の時代になります。メガとはギリシャ語で「大きい」と言う意味だったと思います。 また、最近のパソコンのハードディスクはその上の GB:ギガバイト が普通に使われてます。ギガとは、ギガント、ジャイアント、巨人です。
最近の ストレージ専用機に至るや、 TB:テラバイト が普通になってるみたいです。テラとは怪物て言うような意味で、 テラノサウルスはさしずめ怪物蜥蜴(トカゲ)みたいな感じでしょうか。 更に後ろにレックスが付いたら怪物蜥蜴皇帝なんでしょうか?これって、まさに無敵やん。 ...あ、テラは2の40乗で1兆1千億程度です。

さて、昨日パソコン雑誌を見てましたらデータセンターなるインターネット上の記憶設備かなんかの記憶容量で PB:ペタバイト とか言うのが出てました。「どこまで行くんや?(汗;;;)」と言う感じですが、単位だけで見るとその上には E(エクザ)Z(ゼータ)Y(ヨッタ) とあるそうです。商品名やキャラクター名などで、 ここから取ったのでは?と思える様なものもありますね。
因みに Y(ヨッタ) は、2の24乗で『塵劫記』っぽく書くと「1溝2089穣2581垓9614京6300億」です。 

さて、その塵劫記には「溝」の上に更に「こうがしゃ」とか「あそうぎ」(漢字分からんで、ごめんやす。)があるから、考えてみたら、Y(ヨッタ) なんかよりずぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅっと大きい数字があったという事で、まさに東洋の神秘!また違った面で感心してしまいます。データセンターが地球規模になったときにはY(ヨッタ)の上が無いってことで、澗、正、載、極、こうがしゃ、あそうぎ、那由多、不可思議、無量、大数が使われるのでしょうか?
でも『1.5不可思議バイト』とか言われても、今ひとつピンと来んのは私だけでしょうか。

で、ちょっと気になったから調べてみたら・・・http://th.atguy.com/techCorner/powers.shtml英語(むちゃ苦手(xox)ξ・・・)で結構詳しくに書かれてまして、その中に

> starting with the last letter and moving backwards,

ってありました。西洋にも『塵劫記』に負けんくらいの立派な単位の規則が、ちゃんとあるじゃないですか。なんかややこしそうに書かれてますが、自分なりに要約すると「Z(ゼータ) から上はラテン語のアルファベットを逆順にたどるっちゅー意味ちゃうやろか?」って勝手に解釈してます。
もし、この規則で行くとしたら Y(ヨッタ) から A(アルファ) まではかなり「long way」で『塵劫記』危うしです。ただし、ラテン語のアルファベットにはJ、U、Wがないらしいので23文字で、 K(キロ) からE(エクザ) までは6文字だから、全部で29文字。重複してる事には目をつぶって

10の87乗

一方、『塵劫記』に出てくる単位は、億の次から京、垓、穣、溝、澗、正、載、極、こうがしゃ、あそうぎ、那由多、不可思議、無量、大数と続き、「こうがしゃ」以降は8桁飛び説と4桁飛び説がありますが、前者を支持するとしたら4×10+8×6で

10の88乗

で、辛うじて『塵劫記』の方が10倍程「long way」です。
まあ J、U、W を合わせたら惨敗やし4桁飛び説では完敗やから、ここまで来ると、もーほとんど差がないと言えるでしょう。
おもしろい事に、K(キロ) からE(エクザ) までの6文字が重複してることを考慮した場合は23×3で

10の69乗

一方、4桁飛び説では、大数だけ8桁飛びやそうなんで4×15+8で

10の68乗

で、アルファベット方式の方が10倍程度「long way」で、さっきとは丁度逆になります。

結局、洋の東西を問わず「人が想像可能な最大の数」って似たりよったりと言うことでしょうか?



参考までに、以下に塵劫記の単位を掲載しときます。
なお、杼は本当は「のぎへん」ですが、JISにないっぽいからこれで許して下さい(^^;A
大きい数 小さい数
漢字 読み方 漢字 読み方









(本当はのぎへん)






恒河沙
阿僧祇
那由他
不可思議
無量
大数
いち
じゅう
ひゃく
せん
まん
おく
ちょう
けい
がい
じょ
じょう
こう
かん
せい
さい
ごく
こうがしゃ
あそうぎ
なゆた
ふかしぎ
むりょう
たいすう













模糊
逡巡
須臾
瞬息
弾指
刹那
六徳



いち




こう

せん
しゃ
じん
あい
びょう
ばく
もこ
しゅんじゅう
しゅゆ
しゅんそく
だんし
せつな
りっとく

くう
せい
じょう

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