湖西道路は混んでいたので、鞍馬から抜けようと思い、途中から山の中へと進路を変えました。

道は、分岐が多く、地図に描けば、結構複雑な様相を呈するのではないかと言う程でしたが、方向感覚にはかなり自信があるのでしょうか、私は、まるで以前から知っている道であるかのように、行き止まりで引き返すことも不思議となく、スムーズに車を走らせていました。住宅街を更に山へと入り、私は先を急ぎました。やがて、道幅は徐々に狭くなり、やがてそれは畦道(あぜみち)へと変化して行きました。そして、夜のとばりが山の緑を覆い始めたころ、ステップワゴンを走らせているその道が人里はなれた山奥の墓地の中の一本道であることに、ふと気づきました。

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