真っ暗な中、闇がそう感じさせるのでしょうか、墓地はかなり広いようでした。その中を貫くように、どこへ続くとも知れぬ真っ直ぐな一本道。その道の先が暗闇に消えようとするその果てに、一筋の希望を垣間見た私は、「えーい、ままよ!」とばかりに、車を更に闇の奥へと走らせました。ヘッドライトが「・・家」「・・先祖・・」「・・代々之・・」などを次々と走馬灯のように照らし出して行く中をどのくらい進んだのでしょうか。ステップワゴンが突然大きく左に傾き、激しい揺れを伴って停止しました。

「英語で言うところのスタックっちゅうやっちゃな・・・。」

心の中の自分が、やけに冷静にそう言っていました。


ハンドルを目いっぱい左に切ってバック。目いっぱい右に切って前進を試みるも、タイヤの焦げ付く匂いがまわりに立ち込めるばかりで、状況が好転するような兆しはありません。

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